自転車通勤していた頃
通り道の公園の休憩所は
井戸端会議する老人たちの
集会所になっていました。
毎日皆さんそこに集まっては
何やら楽しそうに話に盛り上がっていました。
ただちょっと
そのメンバーを よく見ると
ときどきユニークな方が
仲間の一人にいらっしゃいました。
ふつ〜〜にアオサギが
しれ〜っと円陣に加わっています。
この前「ダーウィンが来た!」の犬特集で
犬だけが人間と見つめあえる動物だ
と言ってましたが
このアオサギ
しっかり向かいのじいちゃんと見つめ合ってます。
そのあまりの自然さに
「このじいちゃん達ボケてメンバーに
一匹鳥が混じってんの
気づいてねえんじゃねえの?」
そう思いながら毎日そこを通っていましたが
そのことを仕事仲間に話すと
「そのアオサギ、人間だったんじゃないの?」
そう言われました。
言われてなるほど腑に落ちました。
今は亡き井戸端会議のメンバーの老人に
青島さんという人がいて
転生して
今はこうなっているのではないでしょうか?
老人たちも
「青島さんの口って黄色いね」
くらいにしか
違和感を感じてないのかもしれません。
ある時期
台風が来ている影響で前線が刺激され
幾日も続く長雨の日がありました。
大雨の誰もいない公園では
その日も青島さんが一人
他のメンバーが来るのを待っていました。