いつものようにミニベロで
なんとなくその辺を走っていると
ん?
んん??
なんじゃこれ!!
偶然どえらいものを見つけてしまいました
ボロボロの団地があって
その一部がトンネルになってまして
そこにこう書いてあります
「桐ヶ丘中央商店街」
珍しい団地型商店街?
南砂団地も一部店が並んでいるところが
確かあったと思うけど
この商店街の雰囲気はちょっと
なんていうか
結界?
封じ込められた異界の入り口のような…
なんかもうね
とりあえずまあ
そのトンネルをくぐって
中に入ってみたんですが
くぐっただけで
もう
変な感情がブワーって湧いてきます
なつかし怖い何か
むかし
落ち着きのない子供だった自分は
母親と一緒にどこかに出かけると
興味を持った方に
勝手に行ってしまう癖があって
行き先のわからないバスに一人で乗ったり
遊園地を裏口から出て
山の中へ行ってしまったり
など
迷子なりがち少年だったわけです
で
フラーっと歩いていると
こういうね
変なとこにぽつんと立ってたり
よくしてたわけです
なんといいますか
とっくの昔に忘れていた
その頃の
恐怖と好奇の狭間で
ギリ好奇が勝っちゃった状態?
そんな気持ちを思い出しました
で、いきなり右手にハチロクがありますな
例の豆腐屋ではないようです
左には怪しい中国の惣菜屋みたいなのがあります
そしてさらに進むと…
うわ
おもちゃ屋?
うわー
入り口の上にゲイラカイト!
(パチもん?)
子供の頃爆発的に流行ったあれだ!
で、奥の右のカニのシャボン玉の隣に
出た!
めっちゃ回るコマ!!
うわー!
持ってたわこれ
手のひらで回してレースとかしてた
回ってる間だけ走れるわけね
これね
少しでも長く回るように
買ったらすぐ石で鉄の部分をぶっ叩いて
重心を下げるんですよ
さらに
重心の曲がりを石で調節したり
川べりの濡れた石で
芯の先を鋭く研いで
回りをよくしたりね
一回やりすぎて
手のひらに穴開けたことあったなあ
めっちゃ痛かった
いかん
話が脱線してしまった
それにしても…
さすがに日曜とはいえ
店開いてないなあ
しかしこれ
シャッター閉まってる方が
似合うってのも
なんだかこれ
困ったもんだなあ
うわ!!!
出た!!
うどん屋!!
東京なのにうどん屋!
マンモス西しか来ねえぞ客
つっても
すでにいますな
お客さん
あー!めっちゃ食べてみたい
うどん
しかし
すごく人見知りな自分の性格が邪魔して
店に入れない!
あーもー
にしても
こんな商店街が
取り壊しになることもなく
赤羽のすぐ近くでひっそりと
こうして今もあるってのが
なんか不思議というか
いいですね
こういうの
どうやらこの辺りは
戦中、軍の倉庫があったそうで
倉庫解体で出来た広大な空き地に
たくさんの団地を作り
中心にこの商店街を作ったようです
ちなみに
入り口にあった怪しい中華惣菜屋は
めっちゃ美味いらしいとか…
噂ですけど
今度来たら
勇気を出して食おう
うどん